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杉山産婦人科の口コミ・評判|新宿・丸の内の違いも徹底比較【転院経験者が解説】

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執筆者より読者の皆様へ

「今のクリニックで良いのだろうか…」「転院したいけど、また病院選びで失敗したくない…」

そのお気持ち、痛いほどよく分かります。私も、治療方針への疑問から転院を経験した一人です。この記事は、かつての私が喉から手が出るほど欲しかった、『客観的で、構造化された、公平な情報』をまとめたものです。感情的な口コミに振り回されず、あなたにとって最善の選択をするための『判断の物差し』として、この記事を使っていただけたら、これほど嬉しいことはありません。

筆者は第2子の不妊治療の際、杉山産婦人科へ転院して1度採卵をした経験があります。その際は残念ながら移植まで至らなかったのですが、経験を交えながら解説いたします。

【免責事項】
本記事は、個人の調査と経験に基づく情報提供を目的としており、医学的な助言や診断に代わるものではありません。治療に関する最終的な判断は、必ず公式サイトの情報をご確認の上、医療専門家とご相談ください。

今のクリニックの方針が合わないと感じ、転院を考え始めたとき、候補の一つとして必ず名前が挙がる「杉山産婦人科」。特に、一人の先生がずっと診てくれる「担当医制」は、とても魅力的に聞こえますよね。

結論からお伝えします。杉山産婦人科は、評判の「担当医制」と、それぞれ特色の異なる「新宿院」「丸の内院」の存在により、通う人によって口コミ評価が大きく変わるクリニックです。 この記事では、インターネット上に散らばる膨大な口コミを、私自身の転院経験を基に構造的に分析し、あなたが後悔しない選択をするための判断軸を具体的にお示しします。

この記事を最後まで読めば、以下の3つのポイントが明確になります。

  1. 最大の魅力「担当医制」のリアルなメリットと、「予約が取れない」等のデメリット
  2. 口コミから分析した「新宿院」と「丸の内院」の明確な違いと比較
  3. 公式サイトのデータと口コミから見る、費用と成功率の実態

一緒に、あなたにとっての「最適解」を見つけていきましょう。

目次

はじめに:なぜ杉山産婦人科の口コミは複雑なのか?

👉この章のまとめ
担当医制と複数院展開が、口コミを複雑に。この記事が整理します。

「杉山産婦人科 口コミ」と検索すると、様々な評判が出てきて、かえって混乱してしまう方も多いのではないでしょうか。その理由は、杉山産婦人科が持つ2つの大きな特徴にあります。

  1. 「担当医制」であること: 一人の医師が継続して診てくれるため、「〇〇先生で本当に良かった」という感謝の声がある一方で、「担当の先生と合わなかった」「人気の先生の予約が取れない」といった不満の声も生まれます。医師との相性が、評価を大きく左右するのです。
  2. 複数の院(新宿・丸の内・世田谷)があること: それぞれの院で、雰囲気や所属医師、設備が異なります。そのため、「新宿院の口コミ」と「丸の内院の口コミ」が混在し、全体像が掴みにくくなっています。

この記事では、こうした複雑な口コミを一つひとつ紐解き、「あなたにとってどうなのか」を判断できるよう、情報を整理・分析していきます。

この記事の分析スタンスと情報ソースについて

この記事は、特定のクリニックを推奨したり、批判したりするものではありません。私自身が転院で悩んだ経験から、あくまで公平な視点で、後悔しないクリニック選びのための情報を提供することを約束します。

分析にあたっては、杉山産婦人科の公式サイトという客観的な事実に加え、Calooなどの大手口コミサイト、そしてAmebaブログやnoteに綴られた個人のリアルな体験談を横断的に調査し、多角的な視点を取り入れています。

【口コミの核心】最大の魅力「担当医制」のリアルな評判

👉この章のまとめ
担当医制は相性が合えば◎。ただし人気医師は予約難民になる可能性も。

杉山産婦人科を検討するほとんどの方が、この「担当医制」に魅力を感じているのではないでしょうか。毎回医師が変わるクリニックで不安を感じてきた方にとっては、まさに理想のシステムに思えるかもしれません。
口コミを分析すると、その光と影の両方が見えてきます。

メリット:「信頼できる先生と二人三脚」という口コミ

ポジティブな口コミで最も多いのが、やはり担当医への感謝の声です。

  • 一貫した方針で治療に臨める安心感: 「以前のクリニックでは毎回言うことが違って混乱したけど、杉山では〇〇先生が一貫した方針を示してくれるので、安心してついていけます」という声は非常に多く見られます。自分の体のことを深く理解してくれている一人の医師がいる、という事実は、何よりの精神的な支えになります。
  • 質問しやすく、精神的な支えになる: 継続的な関係性があるため、「こんなこと聞いてもいいのかな…」という些細な疑問や不安も相談しやすい、という口コミも目立ちます。まさに「二人三脚で治療を進めている」という感覚が、高い満足度に繋がっているようです。

デメリット:「予約が取れない」「相性が悪い」という口コミ

一方で、担当医制ならではの悩みも存在します。

  • 人気の先生は予約枠の争奪戦になる: これは、多くの口コミで指摘されている最大のデメリットかもしれません。「〇〇先生は名医だけど、とにかく予約が取れない」「WEB予約開始時間にスタンバイ必須」といった声も。仕事との両立を考える上で、大きな課題となり得ます。
  • もし担当医と合わなかった場合の気まずさ: 万が一、担当の先生と治療方針やコミュニケーションのスタイルが合わなかった場合、「変更を言い出しにくい」という悩みを綴ったブログも見受けられます。担当医の変更は可能ですが、心理的なハードルは低くないようです。

私自身、焦ってすぐに担当医を決めてしまい、後から方針の違いに悩んだ苦い経験があります。杉山産婦人科のような担当医制のクリニックを検討する際は、公式サイトの医師紹介ページを熟読したり、説明会で各医師の雰囲気に触れたりして、「この先生なら信頼できる」と思える医師をある程度絞り込んでから初診に臨むことが、後悔しないための鍵になります。

【結論】: 『担当医制』の恩恵を最大限に受けるには、初診や説明会で複数の医師の考え方に触れ、『この先生!』と思える医師を見つけるまでの初期投資が非常に重要です。医師との相性が、治療の満足度を大きく左右します。

【最重要比較】新宿院 vs 丸の内院、口コミから見える違いと選び方

👉この章のまとめ
公式には場所の違い。でも口コミでは雰囲気や待ち時間に差があるとの声。

「新宿と丸の内、どっちがいいの?」これは、担当医制と並ぶ、杉山産婦人科を検討する上での最大の悩みどころです。
この2つの院について、口コミの傾向と事実を整理していきましょう。

はじめに:治療の質は同じ。大きな違いは「環境」

まず大前提として、杉山産婦人科の公式サイトや多くの情報源によれば、新宿院と丸の内院で提供される医療技術や治療方針に、本質的な違いはありません。 どちらの院を選んでも、高い水準の不妊治療を受けられると考えてよいでしょう。

では、なぜ口コミでは様々な違いが語られるのでしょうか?
それは、立地や規模に起因する「環境」の違いが、患者さんの「通院体験」に大きく影響するからです。クリニック選びは、医療の質だけでなく、この「環境」との相性も非常に重要なのです。

立地と規模、雰囲気の違い

客観的な事実として、2つの院には以下のような違いがあります。

  • 新宿院: 新宿駅西口直結の都庁前にあり、アクセスは抜群。ビルも大きく、まさにグループの「本院」といった風格です。患者数も非常に多く、活気がある(悪く言えば、いつも混雑している)という口コミが多く見られます。
  • 丸の内院: 東京駅直結で、こちらもアクセスは良好。新宿院に比べると規模はコンパクトで、オフィス街という場所柄、比較的落ち着いた雰囲気です。「綺麗でホテルのよう」という口コミも多く、静かに通院したい方には好まれる傾向があります。

口コミから分析する、各院の「通院体験」の傾向

この環境の違いが、口コミにどう表れているか見てみましょう。

  • 新宿院の口コミ傾向:
    • 「実績の拠点」という安心感: 理事長をはじめ、経験豊富な有名医師が多く在籍しているため、「難しい症例でも診てもらえる」という安心感を理由に選ぶ方が多いようです。患者数が多いため、様々な症例が集まっているという事実は、クリニックの実績を支える上で重要です。
    • 「待ち時間が長い」: やはり患者数に比例して、予約していても待ち時間が長くなる傾向がある、という声が多く見られます。
  • 丸の内院の口コミ傾向:
    • 「仕事と両立しやすい」: オフィス街にあるため、仕事の合間に通院するのに便利だという声が多数。新宿院よりは比較的待ち時間が短い傾向にある、という口コミも見られます(ただし、日や時間帯によります)。
    • 「落ち着いて治療に臨める」: 「静かでプライバシーが保たれている感じがする」「移植周期など、精神的にデリケートな時期は丸の内院が良かった」という、落ち着いた環境を評価する声が目立ちます。

新宿院と丸の内院の選択は、どちらの医療が優れているかではなく、ご自身の『通院スタイル』や『治療に求める環境』にどちらが合うか、という視点で考えることをお勧めします。
私の場合は立地優先でオフィスの近場である新宿院を選びました。どちらが良い・悪いではなく、ご自身の状況や性格によって優先順位が変わることを知っておくだけで、より納得のいく選択ができますよ。

比較軸 新宿院 丸の内院
立地・アクセス 新宿駅直結、アクセス◎ 東京駅直結、アクセス◎
雰囲気の口コミ 大規模、活気がある、混雑 中規模、綺麗、落ち着いている
口コミでの印象 実績の拠点、症例が豊富 仕事と両立しやすい、精神的に楽
こんな人におすすめ 実績や症例数を最重視したい方 落ち着いた環境で治療したい方

【費用】公式サイトの料金と、口コミから見るリアルな総額

👉この章のまとめ
費用は保険適用で1周期15~40万円目安。総額は治療回数で大きく変動。

治療の成功と同じくらい気になるのが、費用についてですよね。杉山産婦人科の費用は、保険適用が中心ですが、オプションの先進医療などを追加すると変動します。

公式サイトから見る、保険診療・自費診療の料金体系

まずは、公式サイトで公表されている料金を確認しましょう。
2022年4月からの保険適用により、体外受精の基本的な治療は3割負担で受けられます。

公式サイトのモデルケースを見ると、保険適用での自己負担額は、採卵周期でおおよそ15~30万円移植周期で5~10万円程度が目安となりそうです。
これに加えて、SEET法やタイムラプスなどの先進医療を追加する場合は、別途自費での費用(数万円~十数万円)が加算されます。

ブログで語られる「卒業までの総額」

では、実際に「卒業」するまでには、総額でいくらかかるのでしょうか。
これは、ブログや口コミを見ると本当に様々で、**「1回の採卵・移植で卒業し、総額50万円ほどだった」という方もいれば、「複数回の採卵・移植や先進医療を重ね、気づけば300万円を超えていた」**という方もいます。

この総額の差は、主に以下の要因によって生まれます。

  • 採卵・移植の回数: これが最も大きな変動要因です。
  • 先進医療の有無: どのオプションを追加するかで数十万円単位の差が出ます。

費用計画を立てる際は、1周期あたりの費用だけでなく、複数回の治療が必要になる可能性も視野に入れておくことが大切です。

筆者の場合はすべて自費での診療かつPGT-Aでの治療だったため1回の採卵で60万円以上かかりました。

【成功率】公式サイトのデータと客観的な捉え方

👉この章のまとめ
公式サイトの年齢別成功率は要確認。全国平均との比較が判断材料に。

費用と並ぶ、もう一つの重要な判断材料が「成功率」です。

公式サイトが公表する治療実績(年齢別・治療法別)

杉山産婦人科の公式サイトでは、年齢別・治療法別の詳細な治療実績(妊娠率・生産率)が公開されています。これは、クリニックの透明性を示すものであり、非常に信頼できるデータです。

これらのデータを客観的に見ると、全国の平均的な治療成績(ARTデータブック)と比較しても、遜色のない、あるいはそれを上回る高い水準であることが分かります。特に、幅広い年齢層で安定した実績を出している点は、クリニックの技術力の高さを物語っていると言えるでしょう。

成功率をどう評価し、自分の治療に活かすか

ただし、この統計データを見る上で大切な心構えがあります。
それは、「統計はあくまで全体の傾向であり、あなたの結果を保証するものではない」ということです。

「37歳での妊娠率は〇%」というデータは、希望にもなれば、不安にもなります。
しかし、大切なのは、その数字に一喜-憂することではなく、信頼できる担当医と、自分自身の体の可能性を信じて、一つひとつの治療に丁寧に向き合っていくことだと、私は自身の経験から感じています。

その他の重要口コミ:待ち時間・スタッフの対応・予約システム

👉この章のまとめ
待ち時間は長いが、予約システム活用で対策可。スタッフ対応は高評価。

治療方針や費用、成功率といった大きなテーマ以外にも、実際に通院する上での「現実」を示す重要な口コミがあります。

待ち時間と予約システムに関する口コミ

  • 待ち時間: 「平日でも予約時間から2~3時間待ちは当たり前」という口コミは、新宿・丸の内両院で共通して多く見られます。特に人気の医師の場合は、さらに長くなる傾向があるようです。
  • 予約システム: 杉山産婦人科は独自のWEB予約システムを導入しています。「システムの仕様に慣れが必要」「更新時間に張り付かないと予約が取れない」といった声がある一方で、「スマホで診察状況が確認できるのは便利」という声もあります。

看護師・培養士・受付スタッフの対応に関する口コミ

担当医との相性が評価の分かれ目になる一方で、医師以外のスタッフ(看護師、培養士、受付など)への評価は、総じて非常に高いのが杉山産婦人科の口コミの大きな特徴です。

「採卵で不安な時に、看護師さんが手を握ってくれて涙が出た」「培養士さんの説明が非常に丁寧で、自分の卵を大切に扱ってくれているのが伝わった」「受付の方の対応がいつも親切」といった声が、数多くのブログや口コミサイトで見つかります。チーム医療として、患者を支える体制が整っていることの表れと言えるでしょう。

Q&A:転院前に知っておきたい、よくある質問

👉この章のまとめ
世田谷院は分娩・一般婦人科中心。二人目不妊の実績も豊富。

最後に、転院を考えている方からよくいただく、細かいけれど重要な質問にお答えします。

世田谷院の口コミが少ないのはなぜですか?

杉山産婦人科の世田谷院は、主に分娩や一般婦人科、そして二人目不妊治療(凍結胚移植のみなど)を中心としているためです。これから体外受精や採卵を始める、という高度な不妊治療を検討している方の口コミは、その機能が集約されている新宿院・丸の内院に集中する傾向があります。ご自身の治療ステージに合わせて院を選ぶのが良いでしょう。

二人目不妊でも通いやすいですか?

はい、二人目不妊での通院実績も非常に豊富なのが杉山産婦人科の特徴です。 口コミを見ると、多くの院にキッズスペースが完備されており、子連れでの通院にも配慮されていることが分かります。ただし、人気のクリニックであるため、時間帯によっては混雑することも事実です。WEB予約システムをうまく活用して、比較的空いている時間を狙うなどの工夫が必要、という声が見られます。

最終判断のために:口コミ分析から、あなたが次にするべきこと

👉この章のまとめ
自分に合う院・医師を見極めるため、まずは説明会に参加しよう。

ここまで、膨大な口コミと公式サイトの情報を基に、杉山産婦人科を徹底的に分析してきました。
これまでの分析から、杉山産婦人科は「どの院で、どの先生に担当してもらうか」という、最初の選択が極めて重要なクリニックだということが、お分かりいただけたかと思います。

では、あなたにとっての最適解を見つけるために、次に何をすべきでしょうか。

まずは、この記事の比較情報を参考に、ご自身が治療において何を最も重視するのか(実績なのか、通いやすさなのか、医師との相性なのか)、その優先順位を明確にしてみてください。

そして、最終的な判断は、あなた自身の目で、耳で、肌で感じて決めることが不可欠です。

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この記事を書いた人

3回の流産の後、2年間の不妊治療を経て38歳で妊娠、出産。流産を繰り返し遺伝子検査をしたところ、ロバートソン転座であることがわかり、PGT-Aの不妊治療を選択。全て自費でトータル10回の採卵を経験。不妊治療のしんどさを理解しているからこそ、読者にわかりやすい情報を届けたいと不妊治療mediaを立ち上げ。

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